肌を高保湿してくれる成分として知られているのがセラミドです。水分を肌内部でキープするための要のような存在であり、肌から減少してしまうことによって乾燥も強くなってしまいます。セラミドは、加齢と共に減少していくためにスキンケア対策がとても対策になります。
しかし、セラミドには種類があります。セラミドの種類には、その特徴や働きにそれぞれ違いがあります。スキンケア用品を選ぶ時には、どの種類のセラミドが配合されているのかによってセラミドの効果も異なります。セラミドの種類・特徴・働きを知って、自分に合ったスキンケア用品を選ぶことが大切です。
ほうれい線対策に大切なセラミドの種類
▼天然セラミド
効果が高いとされているのが天然タイプであり「ビオセラミド」や「セレブロシド」と表示されています。馬などの動物の脳や脊髄などから抽出されたものです。
動物由来の原料が用いられており肌への親和性が優れているのが特徴です。使用し続けることによって肌内部での生産量も増やす働きがあると言われていますので、肌本来の潤いを取り戻すためにも適していると言えます。
特に、敏感肌やアトピー性皮膚炎の人の保湿に適しており、壊れたバリア機能を改善する働きや、肌荒れを改善する働きがあることが確認されています。
ただ効果が高い一方で価格も安くないという短所があります。比較的高級な成分でもありますのでそれがひとつのデメリットです。
▼バイオセラミド
次に挙げられるのがヒト型タイプであり、こちらはバイオセラミドとも呼ばれています。セラミド2、セラミド3などと表示されています。
バイオセラミドは、酵母を用いて生成されているのが特徴です。人間が本来持っているセラミドと近い化学構造のために肌に優しいという特徴があります。また、バイオセラミドに関しても肌との親和性が高いために保湿力も優れています。
▼植物性セラミド
続いて植物性タイプですが、米やトウモロコシ、大豆、コンニャクといった原料が用いられています。効果としてはそれほど高くはないものの、しかしながら近年では安価に大量生産できるようになっているために比較的安く入手することができるという強みがあります。また、アレルゲンにもなりにくいというメリットがあり注目されているのです。
こんにゃくセラミド・米セラミドについては、以下の記事を参考にして下さい。
kaotarumi-taisaku.hatenablog.com
kaotarumi-taisaku.hatenablog.com
▼合成セラミド
最後に合成タイプです。こちらは疑似的な成分であり、似て非なるものとして分類されます。あくまでも似たような成分ですから効果としては低く、価格も安めに設定されています。セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドなどと表示されています。
このようにセラミドは、複数の種類が存在していますが、効果の高さで言えば天然タイプとヒト型タイプが優れていると言われています。その他のタイプですと肌への浸透力も高くなく肝心の保湿効果としても低くなってしまいますので、期待するほどの働きはしてくれない可能性が高いです。
それぞれのセラミドには、特徴及び働きに違いがありますので、どのタイプが含まれているのかをしっかりと確認した上で選ぶのがスキンケア用品の選択で失敗しないためのポイントと言えます。