ほうれい線対策とセラミドパワー

ほうれい線の原因を考えながらセラミドでの対策法を紹介しています

ほうれい線対策に利用したいセラミドとは

ほうれい線対策に利用したいセラミドとは

 

セラミドとは、皮膚の角質層に存在し、紫外線や細菌などの刺激から肌を守りながら肌の潤いを保つ働きをしている成分のことです。人間の皮膚は、厚さが約2㎜で表面から表皮層、真皮層、皮下組織の3層に分かれています。

 

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表皮層は、さらに表面から角質層、顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層と呼ばれる4つの層で形成されています。角質層の厚さは、0.02㎜と薄いですが、皮膚の水分を逃さず、外側からの刺激から肌を守るとても大切な働きをしています。

 


角質層にある細胞は、ケラチンというタンパク質でできていて、ブロックのように並んでいます。ブロックをより強固にする為に、ブロック同士を固める働きをしているのが細胞間脂質です。

 

 

セラミドは、細胞間脂質の50%を占める主成分であり、このセラミドの量が外部刺激から肌を守るバリア機能や水部保持の働きに大きく影響し、肌に潤いやハリ、弾力などをもたらすと言われています。

 

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セラミドは、肌のターンオーバーと呼ばれる細胞の生まれ変わりに伴って生み出されます。ターンオーバーとは、表皮の一番奥にある基底層から表皮細胞が生み出され、分裂を繰り返しながら角質層まで上がっていき、最終的には垢となって剥がれ落ちるという一連の流れのことです。

 


基底層から生まれてすぐの細胞には核があり、セラミドが細胞の中に含有されています。ターンオーバーで細胞が押し上げられて肌の最も表面にある角質層に到達した時に、細胞は核がなくなり死んでしまいます。その時に細胞内のセラミドが角質層内の細胞間脂質に放出されることで、角質層にセラミドが存在するようになるのです。

 

 

ほうれい線の対策としてのセラミドの働き

 


肌の一番上にある表皮層の中に「細胞間脂質」として存在しているのがセラミドです。細胞間脂質には、セラミドの他にも糖セラミド、遊離脂肪酸コレステロールコレステロールエステルなどが存在しています。

 

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細胞間脂質は、NMF(天然保湿因子)が抱え込んでいる水分をサンドイッチのように間にはさみ込み、水分を逃さない働きをします。この、細胞間脂質(油分)とNMF(水分)が重なり合っている状態を「ラメラ構造」と呼びます。

 


細胞間脂質は、他の保湿成分と違い、「水分を間にはさみ込む」ことができ、肌を健全に保つ上で大変、重要な役割を担っています。この強力な水分保持力を持つ細胞間脂質の主成分がセラミドで、細胞間脂質の約50%を占めています。

 

 

ほうれい線対策に大切なセラミドが不足した場合

 


セラミドが不足した場合、水分をはさみ込む働きをしている細胞間脂質が十分に水分を保持できなくなり、肌が乾燥してしまいます。また、角質層は異物や紫外線から肌を守るバリアの役割を果たしているので、セラミドが不足すると、このバリア機能が衰え、様々な肌トラブルの原因となります。

 

 

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セラミドは、肌の水分保持機能だけでなく、肌の健康を保つ上でも大きな役割を果たしています。

 

ほうれい線対策に大切なセラミドはどのように生成されるか

 


セラミドは、肌のターンオーバーの過程で生成されます。 ターンオーバーとは、角質層がおよそ28日周期で生まれ変わると言われていることで、このターンオーバーにより、常に新しい表皮細胞が生みだされています。

 

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肌にある1番上の表皮は、外側から角質層、顆粒層、有刺層、基底層の4層に分かれています。 表皮細胞は、ターンオーバーによって肌の1番下の基底層で生成され、表皮に上ってきます。この上の層へと上る過程で、表皮細胞は「核」を捨てて死んでいきます。 そして表皮細胞は角質となり、その時に、細胞内に存在していた、セラミドが表皮に放出されるのです。

 

 

ほうれい線対策に大切なセラミド生成にはターンオーバーが大切

 


セラミドがターンオーバーの過程で生成されることは、上述の通りです。そのため、十分なセラミドが生成される為には、ターンオーバーが正常であることが大変重要です。

 

 

加齢によりターンオーバーが遅くなったり、寝不足などでターンオーバーが乱れると、生成されるセラミドの量が減り、乾燥肌や敏感肌などの原因となります。 乾燥肌を改善するためには、普段からターンオーバーを正常に保つように心がけ、不足する際は外部からしっかり補うようにすることが大切です。